南アフリカホームステイブログ

南アフリカでホームステイするアラフォー備忘録。時には厳しくめった切り、時にはハートフルな感動をお届け。気まぐれ男の気まぐれブログ。

②Limpopo州の田舎生活

【職場のプログラム提案】
現在、南アフリカ、Limpopo(リンポポ)州北部DZANANI(ザナニ)という町の障害児者デイケアセンターで働いています。
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JICA に希望した赴任地域ではなかったですが、面接官は私にぴったりだと思ったようです。後の食事会で聞きました。
赴任後、職場の外観写真を面接官に見せると驚いていました。
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職場では、障害児者の食事、排泄を含めたケア、歩行訓練、学習プログラムなどを提供しながら、月曜日から金曜日まで84名の利用者が通う施設です。
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現在、デイケアセンター利用を希望する待機利用者も多いのですが、体制上、すべての利用者を受け入れるのは困難な状況です。
ケアする職員は5名体制なので、十分な個別支援やプログラムが出来ていない状況でした。
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そこで、日中プログラムの充実を目指して、知育玩具を使って個別に学習する機会を作ろうと教材作成に力を入れたり、楽器を使った音楽セラピーや演奏のようなプログラムは喜ぶのではと考えました。
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そして、日本の善意のある方々の協力で先月、日本から知育玩具とリコーダー、鍵盤ハーモニカが届きました。
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子供たちは目をキラキラさせながら、どんなプログラムになるのか、楽器はどんな音が鳴るのかと興味津々でした。
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また、施設長や職員たちも大変喜んでおりました。今回は町の紹介も含めて、簡単に報告します。

南アフリカとDZANANI(ザナニ)の紹介】
南アフリカは面積122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)、人口約5,500万人の国です。首都プレトリア、民族の割合は黒人(79%)、白人(9.6%)、カラード(混血)(8.9%)、アジア系(2.5%)となっています。
言語は英語、アフリカーンス語、バンツー諸語(ズールー語、ベンダ語ほか)の合計11の公用語があります。
かつてはアパルトヘイトと呼ばれる有色人種に対する差別政策時代がありましたが、1994年には撤廃されました。アパルトヘイト時代は、黒人は事実上義務教育の対象ではなかったので、今日まで続く深刻な貧困の原因となっています。
アパルトヘイト撤廃後、膨大な国家予算を教育費に充て、黒人への教育が強化され就学率は95%まで上昇しました。
しかしながら、成人の過半数はまともな教育を受けてこなかったので、今日の深刻な失業率はそれが原因1つだと言われています。

私の住む地域はジンバブエの国境に近いDZANANI(ザナニ)という田舎町です。
人々は、ベンダ語を話します。
家の周りはヤギや牛、鶏が歩いているのどかな街です。
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地域はベンダという文化が根付いており、歌、音楽、ダンスを好む人が多いです。
私のデイケアセンターでもお祈りと歌で一日が始まります。
食事はブッスワと呼ばれるトウモロコシの粉を水で練ったものや食パンやマカロニ(スパゲティ)、が主食でおかずは1品であることが多いです。
主にポテトフライや牛肉、鶏肉のから揚げで付け合わせの野菜が少し盛られているような食事が多いです。
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食事はほぼ手で食べます。
また人々の生活は水の確保が1日の最重要課題で、家庭にあるタンクに水を入れるために、家族で協力しながら近隣の水汲み場で水を確保しています。
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仕事が田舎にはほとんどない様子で、都市部で父親が仕事をして、長期休暇時に自宅に帰ってくる形の家庭も多いです。
デイケアセンターに来る子どもたちは、主に送迎車を利用してきます。
夏場は40度近い日もありますが、子どもたちは元気です。